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Linux Mintを再インストールした。別に何かあったからというわけではない。ホームフォルダを暗号化するためである。再インストールしなくてもよいのだが、まあ、ものは試しということである。LinuxはセキュアOSとしては、WindowsやMacと較べて優れていると言ってよい。ひとつは、ホームフォルダ以外へのアクセスは管理者権限によるパスワードを入力しなければならない。なので、パスワードを忘れてしまうと、アクセスできないばかりか、パッケージのインストールがすべてできなくなってしまう。

このことは、セキュリティ上どう捉えるかは、ひとそれぞれだろう。個人的には一番良い方法である。Windowsだと、一応警告が出るが、パスワードの入力はしなくても、ボタンクリックでアクセス可能になる。シェアの多さもそうだが、セキュリティ上あまり好ましくないといえる。ただ、ガチガチに固めてしまうと、ユーザービリティから非常に使いにくいものとなってしまう。このあたりはバランスが必要だろうと思う。

WindowsでもLinuxのようにホームフォルダ以外へのアクセスは、パスワード入力すれば、現在のようにウィルス三昧になることは減るはずである。ブラウザーの履歴やクッキーなどは、ホームフォルダ内の隠しファイルとして保存すれば、システムへの感染も減ると思うし、セキュリティソフトのスキャンも大幅に時間を減らすことができるはずだ。

ただ、ソフトウェアのインストールにおいては、いちいちパスワードが必要だし、Windowsのアップデートさえもパスワードを入力しなければならない。Linuxに慣れてしまえば、別になんとも思わなくなるのだが、Windowsユーザーはどう考えるのだろうか。まあ、Linuxでも管理者権限でログインするユーザーがいるのは確かである。面倒くさいと考えているかもしれない。

そういえば、Windowsにはすでにウィルス対策ソフトがデフォルトで入っているので、有料ソフトを購入しなくてもいいという思っている人がいる。ある意味、そう考えても仕方がないことなのだが、セキュリティを考える上で、大事なのは、総合的に考えることであると思っている。ひとつは、セキュリティは、ウィルスやマルウェアといった対策だけを考えがちであるが、実際はそうではなく。現在のように電子取引がポピュラーになっていることを考えれば、セキュリティを高めて安全に取引ができるようにしなければならない。そういったことができるようになっているのが、有料ソフトを利用する最大の理由である。

もちろん、アマゾンで購入しないよとか、ネットバンクなんて利用しないということであればいいかもしれないが、そうでない場合は、有料ソフトの導入を考えるべきであろう。あらかじめ防止策をきちんとしていれば、被害は最小限に抑えることができるのである。起きてしまってから対策をどうしようでは、どうしようもない。

ただし、いくら対策をしても100%安全ではないことは理解しておくべきだろう。被害妄想的に心配する必要もないが、セキュリティを意識しておくことが大切なのである。