Linuxのインストールと運用
Linuxは、低スペックもしくは古いPCをリユースできる唯一のOSといえる。だが、それも限度がある。最近は、Linuxでもある程度のスペックを要求されるため、必ずしもリユースできる状況ではなくなりつつある。とはいえ、最新スペックを必要するものではない。スペックが要求されるのは、使用目的によって異なるからだ。最新のゲームや動画編集などをしたいのであれば、いくらLinuxを使用するとはいえ、PCのスペックはそれなりに要求される。これはWindowsでもMacOSでも変わらない。
スペックの要求は、Linuxのディストリビューションによっても異なる。たとえば、CPUが2GHzが要求されるUbuntuでは、それより低いCPU性能であれば、操作性は少し劣る。AlmaLinuxは9からTPM2.0以上が要求されるようになった。そのため、TPM2.0をサポートしていないPCにインストールしても動作しない。いまのところ大きな変革はないが、いずれにしろ、最終的には、要求されるPCのスペックもそれなりのものが要求されるようになるかもしれない、まあ、そのころには、10年前のPCといっても、今のPCより性能的には上かもしれない。
Linuxのインストール記事や動画は減ったとはいえ、そのまま鵜呑みしてインストールするのは、少し考える必要がある。先程述べたように、Linuxにも推奨スペックがある。それを満たしていないと、運用においてもっさりするといった症状が発生する。インストールできたからと言って、それでOKではないのである。インストールしようとするPCのスペックに合わせてLinuxを選択するのが正しい方法である。
インストールと運用は別なものとして考え、その中でLinuxを選択するべきであろう。