Webデザイナーになるための学習ロードマップ
純粋にWebデザイナーになるために、どんなことを学習していったらいいか、一つの例として簡単ではあるが紹介する。さて、Webデザイナーになるために多くの人は、HTML/CSSから学習するかもしれない。だが、それは間違った学習といってよい。順番が違うのである。Not(HTML+CSS+Javascript === Web_Design)でも書いたが、まず、最初に学習することは、グラフィックデザインについて学習することなのである。
ここを飛ばしていきなりWebデザインについて学習することは、推奨されることではない。ここで、しっかりとデザインについて学んだらWebデザインについて学習する。この部分を学ぶかどうかによって、Webデザインの質が変わるといってよい。昔と違って、現在のWebデザインは大きく様変わりしてきており、グラフィックデザインに近くなってきている。よりデザインが重要になってきているのである。Webデザインのベースは、グラフィックデザインである、このことを理解した上でWebデザイナーになってほしい。
学習ロードマップ
Webデザイナーになるために、どれだけ時間をかけたらよいか。理解度に個人差があると思われるので、一言で言えないが、3年という期限を設定する。5年では長すぎるし、かといって1年では短すぎる。手っ取り早くなんてあるわけがないので、長すぎず短すぎるということで3年という時間を設定した。多くはグラフィックデザインに時間をかけることにする。
グラフィックデザイン(2年)
できるだけ書籍や動画などによる独学は避ける。独学がダメだというわけではないが、デザインした作品について評価してもらう機会がないためである。評価してもらわないと、自分でいいかどうかわからないということがおきる。始めたばかりの頃は評価してもらい、添削してもらうことが力を伸ばすことになるのである。ここは専門学校などに入学して学ぶといいだろう。
Webデザイン(6ヶ月)
グラフィックデザインをしっかりと学んでいれば、この部分は短い時間で学習することができる。できたらWebデザインの入門書を読んで基礎知識を身につけてWeb制作会社に就職してOJTで学ぶのも良いし、Webデザインの通信講座で学ぶのもいい。また、いろいろなサイトを参考にしながら、見る目を養っていき、Webデザインについて学んでいくといいだろう。
HTML/CSS+Javascript(6ヶ月)
Webデザインと並行して学習していく。最近ではWebデザインのみというのはなく、ある程度HTML/CSSでWebページを制作することが求められる。また、Javascriptでゴリゴリ書くことはしなくてもいいが、Javascriptで簡単なプログラムをかけるくらいはなっておくとよい。また、BootstrapやjQueryについても学習しておく。
PHPはどうするか
WordPressでサイト制作するときに必要になるが、PHPでコードを書くのはfunction.phpというファイルに書くらいである。学習するのはPHPの基礎だけでよい。Wordpressでは、HTMLファイルに、投稿やカテゴリーなどの関数を埋めていく形で制作していく。Wordpressのテーマをいくつか作れるようになれば、基本的な作り方が理解できるようになる。なので、まずテーマづくりから始めて、企業などのサイト制作を学んでいくとよい。
必要となるツール
学習を始める前に必要なデザインツールを紹介する。Adobeのデザインツールはひととおり揃えておき、学習を始める前に独学でも良いので書籍や動画などで使い方について習熟しておくべきである。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Adobe XD
最後に
学習はこれで終わりではなく、仕事を始めてからも学習していくことが大切である。始めたばかりの頃は、たくさん失敗することがあるかもしれない。よく言われるように失敗から学習していけばよい。別に命がなくなるわけではないのである。失敗したら原因を求め、次に活かしていくことが大事なのである。失敗から学ぶことは成功から学ぶことより多い。これを心に留めてほしい。
終わりとする。