Linux mintに最新版のPythonをインストールする
Linux mintにはデフォルトでPythonがインストールされている。通常はこれで充分なのだが、そこはそれで最新版を使ってみたいということもあるかもしれない。そこで、最新版のPythonをインストールする方法を紹介する。インストールは、ソースからビルドすることになる。インストールする際の注意点は、デフォルトでインストールされてるPythonを書き換えてしまわないようにすることである。デフォルトのPythonはOSと依存関係にあるため、書き換えてしまうといろいろ問題が起きかねない。
パッケージの更新
sudo apt update
sudo apt upgrade
ビルドに必要なパッケージのインストール
sudo apt install wget build-essential libreadline-gplv2-dev libncursesw5-dev libssl-dev libsqlite3-dev tk-dev libgdbm-dev libc6-dev libbz2-dev libffi-dev zlib1g-dev
最新版ソースアーカイブのダウンロードと解凍
wget https://www.python.org/ftp/python/3.10.4/Python-3.10.4.tgz
tar xzf Python-3.10.4.tgz
ソースコードの準備
cd Python-3.10.4
./configure --enable-optimizations
Makeファイルの作成とインストール
make
sudo make altinstall
検索すると、make installと紹介されているところもあるが、既存のPythonを書き換えてしまうため、make altinstallが推奨されている。
インストール後はPip3.10も併せてインストールされている。インストールしたPython3.10もそうだが、まったく別物としての扱いになる。実行は、
python3.10 --version
pip3.10 list
というように行う。
pip3.10については注意が必要である。実行したとき、pipの新しいバージョンがあるので更新しろと表示されるときがある。決して更新してはならない。なぜなら、現在のpip3を書き換えてしまうからである。別物扱いなので、pip3 listで表示されるインストールパッケージが消えてしまうのである。
あくまでもお試しと考えて使用するほうがいいだろう。正式な使用はLinux mintの新しいバージョンが出るまで待つことである。