DBeaver-CE入門(2) – データベースの作成とテーブルの作成

前回の最後に述べたように、データベースの接続とドライバーのインストール、サンプルデータベースやテーブルの作成、テーブルの定義変更、フィールド名の追加・削除などについて述べる。DBeaverを起動する前に、MariaDB(MySQL)を起動させておくこと。そうでないと、接続時に拒否されてしまうからである。よろしくない。

MariaDBの起動

MariaDBの起動は以下のコマンドで行える。

sudo systemctl start mariadb

XAMPPやMAMPを使用している場合は、実行してMySQLを起動させておく。ちなみにXAMPPはMySQLとなっているがMariaDBが起動する。

MariaDBへの接続

「データベース(W)」から「新しい接続」を選択する。

接続するデータベースの選択
接続するデータベースを選択

新しい接続を作成する画面では、MariaDBを選択して[次へ(N) >]をクリックする。

データベースの接続情報の作成
データベースの接続情報の作成

接続設定では、データベースをすでに作成している場合は、その名前を入力するが、作成していない場合は空白のままで構わない。ユーザー名とパスワードを入力する。ここでは、ユーザー名はrootに対してパスワードを設定してあるので入力している。もし、rootのままでパスワードを設定していない場合は空白のままで構わない。ただし、原則としてユーザー名はrootでもパスワードを設定して運用するのが基本であることを忘れないでおこう。入力したら[終了(F)]をクリックする。

次に接続するためのドライバをダウンロードする必要がある。「localhost – localhost:3306」をクリックすると、ドライバの設定になるので、そのまま[ダウンロード]をクリックする。

ドライバの設定 - ドライバファイルのダウンロード
ドライバの設定 – ドライバファイルのダウンロード

これで接続は終わりである。一度接続しておけば、次回起動からは接続設定やドライバのダウンロードは不要である。

接続後の画面
接続後の画面

次はサンプルデータベースとテーブルを作成していく。

サンプルデータベースの作成

新しくデータベースを作成するには、「データベース」上で右クリックして、コンテキストメニューから「新しく作るデータベース」を選択する。少し日本語がおかしいが気にしないでおこう。

データベースを新規作成
新しく作るデータベース

データベースファイル名を「booksdb」と入力する。なお、テーブル名およびフィールド名には日本語は使用しない。

データベース名を入力
データベース名を入力

テーブルの作成

作成するテーブル(tbooks)のフィールド名と属性は以下のとおりである。idは自動増加なしとする。必ず入力しなければいけないフィールド名としてtitle、isbnの2つのフィールド名しか指定していない。これは照会するときに、書籍名とISBNコードさえあれば、他の項目については入力しなくとも問題ないからである。

ISBNコードだけでもなんとかなるかもしれないが、一文字でも入力を間違えば、望む結果とはならないので、最低でも書籍名とISBNコードを入力するようにした。なお、入力するISBNコードはISBN-13を使用し、ハイフン記号は省略して入力する。

蔵書テーブル(tbooks)

フィールド名データ型NOT NULLキー説明
book_idint(11)PRIMARY KEY書籍管理コード(5桁)
titlevarchar(64)書籍名
authorvarchar(32)3人までの共著登録(|区切り)
publishervarchar(64)出版社
publish_datedate出版日
pageint(11)ページ数
isbnvarchar(14)ISBNコード
表.1 蔵書テーブル定義

実際に作成していく。まず、データベース名上で右クリックして「作成(C)」から「テーブル」を選択する。

テーブルの作成手順
テーブルの作成手順

次にテーブルに名前をつける。テーブル名は「tbooks」とした。

テーブル名の入力
テーブル名の入力

フィールドの追加

入力し終わったら、フィールド名を定義しよう。下部にあるツールバーから「新しく作るカラム」をクリックする。

フィールドの作成

Nameにフィールド名を入力(Column1は削除する必要がある)する。Propertiesは太字のところだけ指定すればよい。データ・タイプは、型をリストから選択する。ヌルでないは[ ]の中をクリックしてチェックマークをつける。

フィールドの定義
フィールドの定義

項目ごとの設定は、名か値をクリックすればよい。book_idについて入力したのが下記のとおりである。

フィールド名idの内容

これを繰り返してフィールドを定義していこう。すべて定義し終わったのが下図になる。もし、列名を間違えて[OK]をクリックしてしまった場合は、該当するフィールド名をクリックして変更することができる。「データ・タイプ」や「ヌルでない」、「自動増加」も同じ方法で変更可能である。

すべてのフィールドを定義
すべてのフィールドを定義

プライマリーキーの設定

最後にプライマリーキーを設定する。キーを指定しておかないと、保存する際にエラーとなる。入力したものが消えるわけではないが、テーブルには必ずひとつのキーが存在するという規則を守ろう。

「制約」をクリックして、下部のツールバーから、「新しく作る制約」をクリックする。

プライマリーキーの作成
プライマリーキーの作成

book_idにチェックを入れて[OK]をクリックする。

idをキーに設定する
idをキーに設定する

プライマリーキーを設定したら、下部のツールバーにある[Save…]をクリックする。SQLプレビューが表示されるので[持続する]をクリックして終わりである。

SQLプレビュー
SQLプレビュー

最終的に以下の画面になっていればよい。

テーブル作成後の画面
テーブル作成後の画面

フィールドの追加と削除

追加
フィールドの追加で述べた同じ方法で行える。追加したフィールドは最後に追加された状態なので、任意の位置へ移動させるには、下部ツールバーの[∧]と[∨]をクリックして移動させればよい。

削除
削除したいフィールド名を選択して、下部ツールバーの[ゴミ箱]アイコンをクリックして削除する。いずれの場合も最後に[Save…]をクリックして保存しないと反映されないので注意しよう。

 

次回は、作成したテーブルにデータを登録していく方法、CSVファイルを利用したデータのインポートおよびエクスポートについて述べる。