Manjaro Linux Xfceインストール後の基本設定

10年以上使用してきたラップトップが電源入れても真っ暗な画面になり、使えなくなったので、Linux Mintを導入していたラップトップにManjaro Linuxをインストールした。使用するデスクトップ環境はXfceである。公式サイトからISOをダウンロードして、USBへの書き込みはLinux Mintで行った。前にも書いたが、セキュアブートをDisableにしないとUSBからインストール不可になるので注意しておきたい。

やるべきこと

インストールして再起動後にカーネルの更新を要求されるが、無視しても構わない。すでに更新されている。カーネルの更新はリスクが伴う。必要がなければそのままでよい。また、Manjaro Settingマネージャに2個の更新があると表示されるが、今はしなくてもよい。Linuxをインストールすると、アップデートするように要求されることが多い。Manjaro Linuxでもご多分にもれず必要になるが、日本語入力環境の設定時に行えるので、コマンドラインからやる必要はない。

ラーサイトの更新
パッケージのインストールは全世界のミラーサイトが対象になるが、更新しておくと日本国内のミラーサイトが最優先になる。結構時間がかかるので気長に待とう。

sudo pacman-mirrors --fasttrack

終わったら、下記のコマンドで日本国内のミラーが最優先になっているのが確認できる。

cat /etc/pacman.d/mirrorlist
更新されたミラーリスト

日本語入力
Manjaro Linuxはインストールしても日本語を入力することができない。日本語を入力するにはパッケージをインストールする必要がある。インストールは、Manjaro Helloから[Applications]を選択する。Manjaro Helloを閉じている場合は、メニューから「システム」とたどればよい。

Manjaro Hello

次に「Extended Language Support」をクリックして、fcitxかibusを選択してチェックを入れる。チェックを入れたら[UPDATE SYSTEM]をクリックしてインストールする。なお、両方にチェックを入れてインストールしてはならない。競合して不具合を起こすリスクがある。それにどちらも同じ日本語入力のためのパッケージなので、両方入れてもしかたがないのである。無駄なことをするべきではない。

このときにインストール後に必要なアップデートも同時に行うことができる。Linux Mintのようにアップデートツールはない。

日本語入力ができるようになるのは、ログインし直さなければならない。

日本語入力メソッドのインストール

pamac(ソフトウェアの追加と削除)からAURおよびSnap、Flatpakを有効にする
メニューから「設定」とたどって下の方にスクロールすると出てくる。起動したら「設定」から「サードパーティ」を選択して、それぞれオンにする。

ソフトウェアの追加と削除の設定

ホームディレクトリ内のフォルダを英語表記にする
日本語表記でもよいのだが、ターミナルから操作する時や他のパッケージの設定でフォルダを指定しなければならないとき、いろいろと面倒だし、不都合が起こりかねないので基本的に英語表記にしておくことが推奨される。

sudo pacman -S xdg-user-dirs-gtk
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

[Update Names]をクリックする前に、「Don’t ask me this again」にチェックを入れておく。これを忘れるとManjaro Linuxを起動するたびに聞かれる。面倒くさい。

言語パックのインストール
メニューから「設定」を選択してManjaro Settings Managerを実行して言語パックをインストールしておく。GIMPおよびLibreOfficeをインストール後に必ず必要になる。GIMPではHELPのみだが、LibreOfficeは英語表記なので、インストール後に言語パックをインストールすると日本語表記になる。

Manjaroセッティングマネージャ

画像ではすでにインストールしてあるので、表示されていない。表示されている場合は[パッケージのインストール]をクリックする。

言語パッケージのインストール

日付と時刻の設定
別にしなくともよいのだが、数秒遅れてしまうことがある。気にしなければ問題ないが、気になるのであれば設定しておく。同じくManjaro Settings Managerから「時刻及び日付」を選択する。選択したら、「自動的に日付と時刻を設定」にチェックを入れて[適用]をクリックする。

日付と時刻の設定

ファイアウォールを有効にする
Linuxとは言えど、ファイアウォールの設定は推奨項目である。メニューから「設定」を選択してスクロールさせていくと見つけることができる。Statusを右にスライドさせればよい。ルールの設定は必要になったら追加すればよいのでいまは何もしなくとも問題はない。

ファイアウォールの設定

パネルの日付と時刻の設定
右クリックでプロパティを選択する。外観をカスタムにして「%c」にする。時計のオプションで表示形式をカスタムにして「%Y/%m/%d(%a) %H:%M」にする。日付書式文字列については、[ヘルプ]をクリックする。表示されたWebページをスクロールしていくと掲載されている。英語だが、右クリックして日本語に翻訳すればよい。

時計オプション

以上で基本的な設定は終わりである。

パッケージのインストール

基本設定が終わったら、あとはpamac(ソフトウェアの追加と削除)から使用するパッケージをインストールしていけばよい。パッケージインストールするコツは、使用するパッケージリストを書いておき。パッケージを検索しながらチェックを入れていくことだ。すべてのパッケージにチェックを入れたら、[適用]をクリックしてまとめてインストールする。これで認証は1回で済む。ただし、ApacheやMarisDB、PHPはターミナルからインストールする。設定ファイルを編集する必要があるからである。

パッケージはアプリケーションからプログラミング言語、フォントと多岐にわたる。ただし、公式リポジトリ、AUR、Snap、Flatpakに同じパッケージが存在するときがある。できるだけ、公式リポジトリかAURから選択すると、インストール後に日本語が入力できない、または文字化けするということがない。

また選択したパッケージがソースコードの場合はビルドしてくれる。自分でビルドする必要はない。もし、なんらかの原因でビルドに失敗しても、再ビルド可能であればワンクリックでやり直してくれる。たとえビルドに失敗してもゴミは残らないので安心である。まあ、競合があるとビルドしてくれないんだけどね。

パッケージのインストール後のクリーンアップ
下記のコマンドでクリーンアップしておこう。

sudo pacman -Scc

さらに、Bleachbitをインストールしてクリーンアップしておきたい。