キリッとManjaro Linuxを飲む
今まで2台のラップトップPCにLinux Mint Cinammonをインストールして使ってきたのだが、同じLinuxのディストリビューションを使うのもなんだかなあと思ったので、Manjaro Linuxをインストールすることにした。Linux Mintでも不満はなかったんだけどね。いくつかLinuxのディストリビューションをさわってきたが、まだArch系は触ったことがなかったので、いくつか検討してDistorowatchのページヒットランキングの4位であるManjaro Linuxをインストールすることにし、どうせならブログ、原稿執筆用にすることにした。なのでパッケージのインストールは限定的である。
Manjaro Linuxには、デスクトップ環境としてKDE、Xfce、GNOMEの3つのエディションがあり、それぞれFullとMinimalインストールすることができる。Minimalは本当に最低限しかプリインストールされていないので、結構面倒くささを感じる。選択したのはKDEエディションをFullでインストールすることにし、isoイメージをダンロードした。容量は約3.3GBである。それをLinux MintのUSBイメージライターでUSBにインストールする。
インストール時に気をつけたいのは、セキュアブートをDisableにしておかないと、インストールすることができない点である。
インストール自体は、最初にタイムゾーンをAsia/Tokyo、キーボードを日本語、言語をja_JPにして、「Boot with open source drivers」を選択してインストールする。インストール記事は検索すれば、結構ヒットするのでここでは述べない。
上記の画像は、Manjaro Linuxインストール後にいくつか設定と日本語入力環境をインストールしている。
インストール後は、最初にアップデートを行う必要があるのだが、Manjaro Linuxではアップデートできるものがなく最新版になっているようである。唯一Linuxのカーネルの最新版があるよと通知が表示されるが、インストールしなくても問題がない。また、ホームディレクトリにあるフォルダ名を日本語から英語に変更すると少しおかしなことになる。
左側の名称とフォルダの名前が日本語と英語となっている。ちなみに左側の項目をクリックするとフォルダが存在しないとなる。まあ、ホームフォルダは使うことがないので問題ないんだけどね。
基本的に追加パッケージや日本語入力環境はGUIで行えるが、GUIを使わずにターミナルからインストールしている。追加したパッケージは以下のとおりだ。
- ufw(ファイアウォール)
- fcitx
- tlp tlp-rdw
- LibreOffice
- Visual Studio Code
- gcc-fortran
- gimp(ソフトウェアの追加と削除)
Officeパッケージは、デフォルトでOnlyOfficeがインストールされているが、ドキュメントが縦書きにできないのと、表計算でCSV形式に保存したときに入力されていたとおりにならない(数値が浮動小数点の場合、値によっては指数形式になる)ので、アンインストールし、使い慣れたLibreOfficeをインストールした。ただし、英語版なのでManjaro Settings Managerから言語パッケージをインストールして日本語化している。
Visual Studio Codeは、ソフトウェアの追加と削除からインストールすると、code-oss版がインストールされる。これでもよかったのだが、Fortranの拡張機能が出てこなかったのでアンインストールし、snap版をインストールした。oss版は拡張機能の検索先がOpen VSX Registoryになっているらしく、ここに登録されていないと表示されないので注意が必要だ。ただし、設定ファイルを変更することでマーケットプレースに変更はできる。
以上が、インストールしたパッケージだ。Manjaro Linuxとパッケージでインストール容量は13GBほどである。その他にプログラミング言語としてgcc-fortranをインストールしている。なお、デフォルトでインストールされているもしくはインストールしたパッケージは現時点では最新版となっている。LibreOffice7.3.4、Visual Studio Code 1.69.2、Gimp2.10.32、Python3.10.5、gcc12.1.0となっている。
Arch系は難しいと聞いていたが、思いの外インストールにつまずくことはなく、パッケージのインストールや日本語入力は容易に行える。日本語化率も高いので使いやすい。ただ、WindowsからLinuxへ移行するならば、最初に選択するディストリビューションではなく、ある程度Linuxに慣れたユーザーが使うべきディストリビューションといえるかもしれない。
追記(2022/07/30)
Snap版のVisual Studio Codeは日本語入力することができない。したがってOSS版を導入しよう。